これまで普段の生活には、すべて市販のものを使用してきたのに、
どうして幼稚園は入園グッズを手作りと指定するのでしょうか?
お裁縫の苦手な母親もいることを考慮していただけないのでしょうか?
幼稚園・保育園のご入園説明会に参加して初めて、手作り品の準備が必要とお聞きになり、ご不安に思われたおうちの方のお話を、多く伺っております。
「ミシンなんて、学校の家庭科以来さわったことがないのに・・・」
「ミシンを買わなければならないの?この先使う予定もないのに・・・」
「作り方さえ知らないのに、サイズの指定まであるなんて・・・」
「制服と同じように、幼稚園・保育園ですべて指定していただけたら良いのに・・・」
「そういう時間がとれないから保育園を利用するのに・・・」
幼稚園・保育園の先生方も、おうちの方のご事情は十分お解かりになっていらっしゃると思いますが、
ではなぜ、手作り品が良いかと申しますと、以下のようないくつかの理由があるそうです。
お子様が幼稚園・保育園にご入園されますと、ご自分の持ち物をご自分で管理する練習が始まります。
例えば毎日使用して持ち帰るコップ袋ですが、もし幼稚園・保育園が、全員に同じコップ袋を準備してくれたとしたら・・・
お友達どうしの取り違えが多く起こり、子どもたちは
「自分のコップ袋がない、誰かがもっていっちゃった・・・。」と不安になる場面も増えることでしょう。
衛生面でもそれは避けたいところです。
クラス全員のコップ袋の中から、すぐに自分で自分のものを見つけられるように、自分専用・オリジナルデザインを使います。
また、入園後しばらくすると、次第にお友達どうしでも、「このデザインはあの子のものだ!」と認識しはじめますので、落とし物や忘れ物を、お互いに届け合うことができるようになるそうです。
自分のためだけでなく、お友達のためにも、通園グッズは同じデザインでそろえた方が良いのですね。
また、幼稚園・保育園では、シューズバッグはここ、コップ袋はここ、というように、クラス全員分をまとめて同じ場所に置きますので、その収納スペースにきちんと収まるように、サイズや形に指定があります。
①デザインは全員異なり、
②大きさは全員同じ、
③ご入園式までにお子様が自分専用デザインをきちんと把握しておくために、
ご入園グッズはそれぞれのご家庭で準備していただく形式なのですが・・・
逆にいえば、デザインとサイズの2点をクリアしていれば、手作りでも市販品でも大丈夫、というわけです。