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贅沢な縫製とは?


スタッフの一人であるMIYUさんは、洋裁の専門学校を卒業後、誰もが憧れるプラタポルテのコートも縫製する会社に就職しました。

大変高価な製品ですから、お仕事に誇りをもって慎重に、されど次から次へと運び込まれる同じパーツを一日中、流れ作業で作り続ける日々だったとのこと。

素晴らしい縫製技術を持っているにもかかわらず、また素晴らしい製品を仕上げるお仕事にもかかわらず、製品に対してはどのような感情も込めようがなかったと言います。

「それが縫製という仕事で、当たり前のことと思っていました。」
と話すMIYUさんは、キッズムーンが【一つの製品の裁断から縫製まで、すべて一人のスタッフが仕上げている】ことに大変驚いていました。

初めて作業場を訪れた日には、工程を説明するたびに目を丸くして、
「こんなに、こんなにも贅沢な縫製はないですよ!」
と、何度も繰り返していました。

でも、私たちにとってこの過程は、過去にわが子に作ってあげた時と全く同じ。

当たり前と思って続けてきただけで、贅沢と思ったことはありませんのでとても嬉しく思いました。


半日から、長いものでは数日間かけて仕上げていると、自然と懐かしさと幸せな感情が、手作り品に込められてゆきます。

お子様が、どうか笑顔で幸せになりますように。
毎朝、泣かないで元気に幼稚園に行けますように。
一人一人のスタッフの胸に様々な思いや願いが自然に生まれ、心も表情も温かくなります。

そして、幸せを込めた品は、お持ちになるお子様に幸せをよびこむと信じております。

もっとリーズナブルに、もっとたくさんの品を作る方法はありますが、残念ながら流れ作業の中は、この想いが生まることはありません。

たくさんのお客様に商品を提供することはできず申し訳ない気持ちになることも度々ですが、

やはりどんなに非効率的であろうとも、裁断から完成まで同じひとの手で生み出したいと考えております。

お客様には、様々なご意見を頂戴することもございますが、この方針だけは今後も変更することなく続けてまいります。

ご理解を賜りましたら幸いです。

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